みなさん、使った釣り道具を使いっぱなし、ということはありませんか?
釣り道具のメンテナンスを行うことにより、道具をより長く良いコンディションで使うことができます。
使った後は道具のメンテナンスを行い、次回の釣行を気持ちよく開始できます。
ここでは、特別な工具やスキルを必要としない、簡単なメンテナンス方法を紹介いたします。
用意するもの
■ KURE5-56 シリーズ ■
車やバイクの整備をやる人にはお馴染みの潤滑剤です。
防錆効果もあります。
金属系部品の防錆用として使います。
■ シリコンルブスプレー ■
表面に薄い膜をはり、艶出し、防水効果があります。
写真の製品は金属以外にも、プラスチック、ゴム、木、紙等に使えます。
■ 歯ブラシ ■
使わなくなった歯ブラシでも構いません。
小さな隙間などのゴミを落とす用途に使います。
■ タワシ ■
色々な用途のよごれ落としに使えます。
但し、金属部品には傷が付くため使えません。
■ タオル類 ■
言うまでもありませんね。
あらゆる汚れ落としや水分拭き取りに使います。
ホームセンターで上記全部揃えても1500円程です。
道具別メンテナンス
竿・ロッド
- 水で濡らして固く絞ったタオルで、竿全体を拭きキレイにします。
この時、竿はまだ収納しません。
伸ばしたままにしておきます。 - シリコンルブスプレーを竿に直接、または乾いたタオルに吹き付けます。
タオルで竿全体にシリコン剤を伸ばしつつ拭き上げます。
速乾性なので、乾拭きの必要はありません。(シリコンルブスプレーを塗布することにより、雨天時に道糸の竿への張り付きを軽減するという効果もあります。)
- リール竿の場合、竿を収納した状態にし、金属部分にKURE5-56を吹き付け、乾拭きします。
※注意事項
汚れやゴミのついたままの竿を収納すると、竿の繋ぎ目部分にゴミが挟まり竿の表面を傷めてしまいます。
こうなると取り除くのが大変ですし、折角の竿が台無しです。
必ずゴミや汚れを取り除きましょう。
その他のアイテムとして、竿やリールなどに使えるフッ素コーティング剤も市販されているのでお薦めです。
シリコンスプレーは毎回釣行都度に塗布する感じで効果は長く続かないのですが、専用コーティング剤であれば、複数回の釣行に耐えられます。
若干高価ですが、お薦めのアイテムの一つでもあります。
リール
- まずは、土やコマセの粉等の汚れを歯ブラシで軽く取り除きます。
特にネジの部分などの隙間は、ここでキレイにしておきます。 - リールの上から真水をかけながら全体を軽く洗います。
※よく真水に全体を浸してしまう方がいますが、内部の潤滑剤に影響を与えますのでやめましょう。
- 乾いたタオルで、乾拭きします。
- 道糸以外の部分にシリコンルブスプレーを吹きつけ、乾いたタオルで拭きます。
(道糸にスプレーが多少かかっても問題ありません)
※注意事項
竿を地べたに置くとき、リールの金属面(またはメッキ面)が地面に触れるような置き方をすると、直ぐに傷が付いてしまいます。
竿立て等が無い場合は右写真の様に、リールのハンドル部分(多くは木製、またはプラスチック製)を地面に付け、本体は浮かせる形にします。
ウキ
- 遊動式ウキの場合、道糸を通す輪の部分(”アイ”と言います)は、大抵金属で出来ています。
使い終わったら、この部分をメインに水洗いし乾拭きします。 - 最後に防錆用として、KURE5-56を塗布して乾拭きします。
バッカン
コマセやダンゴの粉を入れておくバッカンは、いつも汚れますよね。
これは水(海水でOK)とタワシで汚れを落とし乾拭きします。
いつのまに付着した黒っぽい汚れ(これが付くとかなり古びた感じがします)もタワシでかなりキレイに落とせます。
その他金属系部品
はり外し、ガン玉外し、プライヤー、ハサミ等、金属部品がある釣具のメンテナンスは基本的に、
- 真水洗い(よごれと塩分落とし)
- 乾拭き
- 防錆剤塗布
- 乾拭き
のパターンでOKです。
これを怠ると、直ぐに調子が悪くなります。
メンテナンスを行うタイミング
釣具のメンテナンスは、基本的に釣りが終わって即行うのが理想です。
「家に帰ってから・・・」と思っても疲れて帰ってからではシンドイですし、できないこともあるでしょう。
釣行の最後には、30分位の時間をメンテナンスに充てるつもりで、最初から時間配分をしておくと良いですよ。
<更新履歴>
2015/11/24 竿・リール用のフッ素コーティング剤を追加しました。
2021/04/19 文章にメリハリを付けました(強調等)。目次修正。