ここでは釣り場のマナーについて考えてみたいと思います。
一般常識的に当たり前と思えるものや、釣り場独特の初心者には気が付きにくいものがあります。
知らないとトラブルのもとになります。
是非とも参考にして頂き、楽しく釣りをしましょう!
先客には挨拶を!
釣り場に到着した時に、近くに先客がいれば、一言「こんにちは」と挨拶しましょう。
またそれだけでは、寂しいので”釣れますか?”と軽くコミュニケーションを図ると同時に情報を入手するのもいいでしょう。
近くにいながら何も挨拶が無いのは、やはり気持ちがよくありませんね。
適切な隣人とのスペース
混み合った釣り場では、よく「お祭り」がおこります。
釣り座を構える時は、隣の人と適切なスペースを空けるようにしましょう。
難しいのは、「適切」なスペースとはどれ位をいうか、ということ。
隣人と自分が万能竿(延べ竿)でのサビキ釣りならそれほどのスペースはいりません(3m程度)が、お互いが投げ釣り(ルアー釣り含む)ならそうはいかず、5m以上は必要になってきます。
隣人と自分がどんな釣りをするかで、適切なスペースは異なります。
要は、お互いが「お祭り」のプレッシャーを感じることなく、また実際に「お祭り」が起きないようなスペースを確保することです。
また、最初の挨拶の時に、「隣で釣らせてもらってもいいですか?」と声掛けするのも良いでしょう。
管理人は長年釣りをやっていますが、「ダメ」とか「他行ってくれ」と言われたことは一度もありません。
逆に隣の方にそう言って頂くと、こちらも気分が良いものです。
ウキの面倒をみる
ご存知の通り、潮は動いています。
海でウキ釣りをしていれば、当然ウキおよび仕掛けも動きます。
これを放っておけば、隣人の仕掛けに干渉したりして迷惑をかけてしまいます。
ウキ釣りをするからには、自分のウキの面倒を見ることは当然のことです。
一つ気を付けたいのは、ウキだけを見ていると、最初投入したポイントからどれだけ動いているか分かり難い、ということ。
気が付いたら、隣の釣り人の真正面に来ていた!なんてこともよくあります。
この場合、ウキの背後にある景色の中から建物や山などの目印を決めておき、ウキと同時にその目印を見て、ウキの移動量を常に把握しておくことです。
目の前が大海原という場合はそれができませんが、上記2のように最初に一声かけておけば、トラブルは回避することできます。
投げ釣りは真っ直ぐに
投げ釣りというのは、仕掛けを遠くに飛ばす釣りですから、投げ方が悪いとトンでもない方向に飛んで広く周りの人に迷惑をかけてしまいます。
50mも離れた人の仕掛けに干渉してしまうということも実際に起こります。
しっかりした投げ方をマスターしましょう。
といっても難しいことはありません。
剣道の要領で、竿を真上に構え、そのまま振り下ろす感じです。
人のクーラーボックス
管理人も何度か経験したことがありますが、「釣れますか?」の質問に釣果を話すと、次の瞬間 人のクーラーボックスを勝手に開けたり、スカリ(海に投入して魚を生かしておく網)を勝手に持ち上げ釣果を確認しようとする人がいます。
実は全然悪気は無く、釣りの邪魔をしてはいけないとの思いで、「自分から」やってしまうようです。
ですが、これは勿論マナー違反ですね。
基本は相手に見せてもらうことです。
ただ、相手が許可した場合にのみ自分から見ることもできます。
「見せて」と言われて、自慢の釣果を「見せたくない」という人はそういませんから。
観客になる時は・・・
丸々一日同じ場所で釣り座を構えていると、何人もの人に声を掛けられます。
「釣れますか?」と。
ですが、時々、真横や真後に来ても何も声を発しない人がいます。
黙って見ているだけです。
これって気持ち悪いですよね。
知らない人間が挨拶無しで近づける距離ってあるはずです。
その人の釣りに興味があり、近くで観客になる時は、まずは「こんにちは」と気持ちよく挨拶しましょう。
ゴミは持ち帰る
自分のゴミは、その辺に放置することなく、自宅に持ち帰りましょう。
釣り禁止の釣り場をこれ以上増やしたくないですね。
ゴミの放置は、周りの人やその場所を管理している人たち(漁協等)に迷惑をかけてしまいます。
大声を出さない
釣り場で大声を出すと「魚が逃げる!」と周りの釣り人が迷惑します。
ただ、折角家族や友人同士で釣りに来て、ヒソヒソ話風になったり黙っているのも変ですので、あまり神経質にならず、でもある程度の節度も持って話をするとよいかと思います。
<関連記事> 大声で魚は逃げる?
隣の人に大物が掛かったら
隣の人との距離にもよりますが、比較的近い場所にいる隣人に大物が掛かった時は、自分の仕掛けを一旦回収しましょう。
特に狙ってもいない思わぬ大物が掛かった時など、その人は魚とのやり取りに苦戦するだろうし、魚も前後左右縦横無尽に暴れてなかなか玉網に収めることができないでしょう。
そういった時に、大物の魚が自分の仕掛けに絡むと収拾がつかなくなり、結局その大物に逃げられることになるかも。
仕掛けを絡まれた自分も不快だし、その隣人だって、絡んだせいで逃げられたとなれば、気持ちも良くないでしょう。
この場合は、隣の人間が仕掛けを引き上げて、様子を見守る、場合によっては玉網でサポートする、が暗黙のマナーです。
人の竿は跨がない
地べたに置き竿をしてウキを見てるとか、仕掛けを回収して竿を寝かしている等、いろいろなケースがありますが、それら人の竿を跨いで歩くのは止めましょう。
- 理由その一
跨がれたほうは、その人が竿を踏むのではないか、引っ掛けるのではないか、と不安になります。
あなたが注意しているいないに関わらずです。 - 理由その二
竿は良く見えますが、竿に平行してラインがあるかもしれないし、仕掛けも付近にあるかもしれませんが見えにくいものです。
糸に足を引っ掛けると結果的に竿を破損させてしまう恐れがあるし、あなたが転倒してケガをするかもしれません。
場所によっては、竿を跨がないと通れない狭い場所もあります。
その場合は、一言「通りますね」または「跨ぎますね」と言うとよいです。
少なくとも相手はあなたが気を付けていることが分かります。
また、特に子供は注意力が散漫になりがちですので、家族釣行の場合は注意しましょう。
夜間ヘッドライドの光を人の顏に当てない
理由は簡単、眩しいからです。
照明の無い釣り場で釣り人同士が話をする場合など、ヘッドライトの光を相手の顔に当てがちですが、当てられた方は眩しくて大変不快です。
これによるトラブルが多くなるのがタチウオ釣り(夜釣り)が活発になる時期です。
特に見ず知らずの人と話をする場合など、ヘッドライトの光は相手の胸元辺りに留めておきましょう。
<更新履歴>
2014/01/25 記事公開
2020/04/18 イメージ写真の総入れ替え
2021/04/19 文章にメリハリ付けました(強調等)。目次修正。