タコの内臓を食べたことがある人は少ないでしょう。
スーパーでタコを買う場合は、そもそも内臓は付いていないことが多いし、釣った人も内臓はごっそり捨ててしまうのが大半ではないでしょうか。
ところが、タコの内臓は知る人ぞ知る旨い部位なんです。
この記事では、マダコの内臓を同じく内臓の一部位である肝(液体)で煮込む一風変わった料理レシピを紹介します。
モツ煮込みの様な濃厚な旨みを堪能できます。
※「肝液煮」は、当記事における造語です。
一般的には通じませんのでご注意ください。
※人によってはグロテスクと思われる写真を掲載していますので、苦手な方はご注意ください。
材料(1-2人前)
- マダコの内臓 1匹分※
- マダコの身(オプション) 嵩増し分※
- 生姜 5g程度
- 一味唐辛子 小さじ1/2
- 醤油 小さじ2
- みりん 大さじ1
- 料理酒 大さじ6
- 砂糖 大さじ1/2
※マダコは全体の重量が500g程度のものを想定しています。
マダコの重量が1kgであれば、上記材料をそれぞれ2倍してください。
※マダコの身は、内臓の量が少ない場合の嵩増しと考えてください。
十分な量がある場合は不要です。
作り方
-
タコの内臓を切り取ります。
まずは、生のタコの内臓を頭の袋から切り離していきます。袋と内臓は、太い筋と薄い膜の様なもので繋がっています。
袋をめくっていきながら、それぞれ丁寧にキッチンバサミでカットしていきます。切り離しの最後は、胴体部分と大きな肝袋がガッチリつながっていますので、肝袋を割らないように注意しながらも、ある程度はエイヤー!と大胆にカットしても大丈夫です。
只、この時に注意してほしいのは、肝袋と一体化している墨袋を圧迫しないこと。
圧迫すると墨が排出されて至る所が汚れてしまいます。 -
内臓の各部位を切り分けます。
内臓は基本的に、全ての部位が食べられると考えてOKです。
但し、料理が真っ黒になってしまう墨や別名「苦玉」とも呼ばれる苦い胆嚢(黒っぽくて小さな臓器)は、取り除いたほうが無難でしょう。また胃袋などは内容物を取り出し、全ての部位を軽く水洗いします。
-
その他、生姜は千切りに、タコ身(オプション)は軽く湯通ししてから一口サイズにカットしておきます。
-
醤油、みりん、料理酒、砂糖を全てフライパンに投入し混ぜ合わせ、中火で沸騰させます。
使うフライパン(または鍋)は小さ目の物が良いでしょう。
(写真のものは、直径16cm) -
沸騰したら、内臓と身を全て投入し馴染ませます。
-
更に千切りにした生姜を投入し、全体に火を通します。
-
肝袋に小さな切り目を入れ押し出すようにして、そこから肝液をフライパンに全て投入します。
-
空の肝袋も投入し全体を混ぜ合わせ、次に一味唐辛子を投入します。
-
軽く混ぜて煮込みます。
タコを投入してから出来上がりまで8分程度です。
じっくり煮込む必要はありません。
さあ、出来上がりです!
濃厚で旨みたっぷりのタコ内臓の肝液煮、日本酒や焼酎の肴(アテ)にいいですよ。
勿論夕飯の一品にも最高。
是非ご賞味ください。
クレイジーフィッシングでは、一般的にあまり食べられない魚やまたは部位の料理レシピ研究に力を入れています。
特定の人気魚種への嗜好偏りを軽減し資源維持の一助とすること、そして生き物を頂くことに感謝し出来るだけ無駄無く食べきる取り組みを推進しています。
<変更履歴(主なもの)>
2020/03/25 掲載写真が「衝撃的」と指摘を受けましたので、一部写真にモザイクを掛けました。
“タコ内臓の肝液煮” への1件のフィードバック