黒鯛(チヌ)料理と言えば、刺身、塩焼きもいいけど、たまにはちょっと変わった料理を作ってみたい。
そんなあなたにお薦めなのが、『塩釜焼き』です。
魚全体を塩で包んで、丸ごと焼いてしまおう、という料理です。
特別感・豪華感があるので、パーティ料理としても最高です。
安心してください。
塩で包んでも塩辛くなりません。
フワフワ美味しい塩釜焼き、是非トライしてみてください!
材料
- 黒鯛 35㎝前後1匹
- 食塩 1kg
- 卵白 Mサイズ2個分 または Lサイズ1.5個分
- 大葉 10枚位(オプション)
※魚のサイズは、オーブンの許容範囲に収めてください(必要に応じて尾ビレをカットするのも手です)。
※40㎝までなら塩1kgで足りますが、それ以上大きくなる場合、追加の塩と卵白を用意しましょう。
※大葉を使うと爽やかな清涼感が魚を臭みを軽減してくれるので、更に美味しくなります。
※産卵後の個体で非常に水分が多いものがあります。
使う素材としては、晩秋~春先(産卵前)に釣れた個体がベストです。
作り方手順
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最初に魚の下処理を行います。
ウロコ、エラを落とし、お腹を割き内臓を掻き出します。次に水洗いして、キッチンペーパーなどで、内・外部の水分をしっかり除去します。
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お腹の中に、少量の塩を擦り込み、更にオプションで大葉を数枚貼り付けます。
この時点では、まだお腹がペコペコするので、ニンジンなどの野菜(分量外)を追加で詰めて、お腹を安定させます。
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卵を割り、その殻を使って、2個分の卵白を用意します。
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ボウルに塩1kgを入れ、その上から先程用意した卵白を回し掛けます。
この時、まず卵白の半分位を入れ、手で混ぜながら様子を見つつ、後は卵白を少しずつ足していきます。
写真の様に塩ダンゴが作れれば、OKです。※卵白を入れ過ぎるとペチャペチャして収拾付かなくなるので、気を付けてください。
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オーブンの受け皿にアルミホイルを敷き、その上から魚のサイズに合わせて塩を敷きます。
5mm厚位でいいでしょう。 -
魚の両面に大葉を数枚ペタペタ貼り付け、敷いた塩の上にセットします。
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魚の表面からも塩を被せていき、全体が塩で覆われるようにします。
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全体を包むように塩を被せたら、スプーンの先やつまようじなどで、魚の絵を書いていきます。
雰囲気だけの意味合いなので、省略可です。 -
オーブンで200度30分程焼きます。
30分は目安ですが、中の様子が見えないだけに、調整が難しいところ。
少し長目に焼いても塩釜がガードしてくれるので焼き過ぎることはありませんが、塩釜がヒビ割れする可能性があります。
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以上でできあがりです。
食べるとき
雰囲気を楽しむため、塩釜を叩き割るのは食べるときにしましょう。
先の硬い棒などを使って、塩釜を叩き割ります。
写真では、すりこぎ棒を使っています。
※塩釜はカチカチに硬くなっています。
男気を見せようと素手で叩き割ろうとするのはやめましょう。
手を怪我するか、塩釜がオーバーブレイクして全てが台無しになります。
割れたら、塩釜の欠片を丁寧に剥がして、表面全体が見えればOK、完成です!
身はフワフワ、適度に塩っ気があって美味しい塩釜焼き、堪能しちゃってください。