どちらかというと、日本酒でチビチビやりながら食べるといい料理です。
当然、食べられる部位は少ないのですが、目玉やほっぺたの身はカシラ焼きならではのご馳走です。
生き物を頂くからには無駄にせず有り難く食べ尽くす、これは日本人の美徳だと思います。
35㎝以上の大きな黒鯛(チヌ)が釣れたら、是非ともカシラ焼きトライしてみてください。
※以下作業を行うには、切れる包丁が必要です。
包丁は良く砥いでおきましょう。
1.
ここでは頭部が切断された状態からスタートします。
体側は何らかのメインディッシュに使われるという前提です。
2.
頭部の切断面です。
ここを綺麗に真っ直ぐにしておくと、後の作業が楽です。
3.
胸ビレ、腹ビレを根本からカットします。
キッチンバサミを使うと楽です。
4.
切断面を底にして、真ん中からカットします。
大きい個体ほど、硬くて難しいです。
ポイントは、
- 包丁を切れる状態にしておくこと
- 土台のまな板は安定したところに置くこと
- 魚の切断面は真っ直ぐにしておくこと
これにより、包丁に力を入れやすい状態になります。
それでもかなり強い力が必要ですので、女性であれば頼める男性に任せたほうがいいかもしれません。
5.
ぱっかり割れました。
6.
水洗いし、血のカタマリなどを落とします。
エラが残っているのであれば、この時点で取り除きます。
7.
軽く水気を取り除き、次に少量の料理酒を全体に掛けます。
ジャブジャブ掛けるのではなく、少量を掛けて塗りこむようなイメージです。
(鮮度維持と臭み取りの意味合いがあります)
8.
余分な料理酒を拭き取り、両面に塩を振ります。
9.
密封袋に入れて、冷蔵庫で一晩置きます。
可能であれば、ここまでの作業を釣った当日中にやっておくと良いでしょう。
10.
翌日、オーブンで焼きます。
大きさにもよりますが、200度、25分を目安にしてください。
注意事項として、
- 温度をあまり高く設定しない
- 皮面を熱線側に向けない
これを守ってください。
これにより、皮が縮むことを防げます。
(味には関係ありませんが、見栄えが悪くなります)
11.
出来上がりです!お酒のおつまみ(アテ)にピッタリです。