ボラはクセの無い白身魚です。
ある程度水が綺麗なところで取れたボラなら刺身は勿論、フライや鍋などあらゆる用途に使える優良食材と言えるでしょう。
そんなボラですが、その身以外にも美味しく食べられる部位があります。
知る人ぞ知るボラの珍味『そろばん珠』(または『へそ』とも言います)、そして『皮』を串焼きで食べるレシピを紹介します。
日本酒のおつまみ(アテ)に最適な大人の味ですよ。
是非ともお試しください!
各材料を確保する方法
『そろばん珠』は釣り場で下処理する時に摘出してください。
<関連記事> ボラからそろばん珠を摘出する方法
『皮』は、刺身や洗いを作る過程で出たものを使います。
<関連記事> 刺身と洗いのレシピ
そろばん珠の串焼き
1.そろばん珠2個(ボラ2匹分)を用意しました。
2.それぞれを半分にカットします。
3.内部のヒラヒラが見えますので、真水で丁寧に残った泥を落とします。
4.適当な容器のお酒を入れ、そろばん珠を漬けます。
この状態で、一晩程度冷蔵庫に保管しておきます。
5.翌日取り出しました。
6.そろばん珠を取り出し水分をキッチンペーパーで拭き取ります。
次に各個を更に半分にスライスします。
※写真の例では大きさ60cm程度のボラを使っています。
小さ目のボラの場合、そろばん珠も小さいので、この行程は不要です。
7.串に刺します。
8.塩胡椒を少量振り掛けます。
9.オーブンなどで焼いて完成です。
- オーブンの場合、220度20分を目安に、焼け具合を確認しながら焼いてください。
- 皮の串焼き(下記)も作る場合は、同時に焼いてもOKです。
皮の串焼き
1.剥いだ皮を一匹分用意しました。
2.皮の表面を中心に丁寧に水洗いします。(ヌメリを落とします)
3.適当な容器にお酒を入れ、水分を拭き取った皮を漬けます。
この状態で一晩程度冷蔵庫に保管します。
4.翌日取り出しました。
5.水分を拭き取り、表面に薄く味噌を塗ります。
6.皮の端に串を刺し、後は緩めに皮を巻いていき、
最後に反対側の皮の端に串の先を刺します。
皮は熱により縮むので、緩めに巻いておくのがポイントです。
7.全数繰り返します。
8.オーブンなどで焼いて出来上がりです。
- オープンの場合、220度25分を目安に、焼け具合を確認しながら焼いてください。
- 表面が軽く焦げる位がちょうど良いです。
焼きが足りないと生臭さが少し残ってしまいます。
十分に焼いてください。 - そろばん珠と一緒に焼く場合は、そろばん珠を先に取り出してください。
- 味付けは、塩胡椒でもOK。
その場合、味噌を塗る場合より短い時間で焼き上がります。
そろばん珠は、鶏の砂肝のような食感で、更に乾物のような旨みが絶品!
皮だってちゃんと手を加えれば美味しく食べられます。
酒飲みには堪らないボラの串焼き珍味、是非ともご賞味ください。