市場にはあまり出ないボラ、そのボラを食べられるのは釣り人の特権です。
とは言え、臭いのせいで敬遠する人が多いのも事実。
ここではボラを美味しく食べる方法、しかし単に食べるのではなく、食べ尽す!ためのボラ料理フルコースのレシピをご紹介します。
フルコースお品書き
ここでご紹介するのは、50-60cmサイズのボラ1匹を用いて、以下お品書きにある料理を作るレシピです。
それぞれ単品のレシピは概要のみとし、詳しくはリンクから各専用ページでご覧になれるようになっています。
お刺身
使う部位: 体部の身(5分の2)
他の材料: 大葉、大根(つま)、料理酒
<作り方>
- ボラを捌き、柵を作ります。
- 密封袋に柵と料理酒少々を入れ、冷蔵庫に一晩置きます。
- 中央線でカットし、繊維方向に、一口サイズに切ります。
- 皿につま、大葉を乗せ、その上に刺身を並べて盛ります。
<詳しくはこちら>
竜田揚げ
使う部位: 体部の身(5分の2)
他の材料: 醤油、生姜、片栗粉、サラダ油、レタスなどの野菜
<作り方>
- ボラを捌き、柵を作ります。
- 密封袋に柵と料理酒少々を入れ、冷蔵庫に一晩置きます。
(オプション) - 中央線でカットし、一口サイズのブロックに切ります。
- ビニール袋にブロックを全て入れ、少量の醤油および下ろし生姜を投入、混ぜます。
- 片栗粉を少しずつ加え、全体にまんべんなく粉が被るようにします。
- サラダ油で揚げます。
- レタスなどの野菜を敷いた器に盛ります。
<詳しくはこちら>
味噌生姜鍋
使う部位: 体部の身(5分の1)
他の材料: 長ネギ、シメジ(又は舞茸)、白菜、乾燥昆布、生姜、味噌、水
<作り方>
- ボラを捌き、柵を作ります。
- 密封袋に柵と料理酒少々を入れ、冷蔵庫に一晩置きます。
(オプション) - 中央線でカットし、お好みサイズにぶつ切りにします。
- 鍋に水を入れ、乾燥昆布を戻します。
- ダシが取れたら、昆布を取り出し、火を点けます。
- 沸騰したら、味噌を溶き、次におろし生姜を投入、混ぜます。
- ボラの切り身、長ネギ、シメジ(または舞茸)を投入。
- 適当な大きさに切った白菜を一杯乗せ、蓋をします。
- 火が通ったら出来上がり。
<詳しくはこちら>
アラ煮
使う部位: アラ(頭、中骨など)
他の材料: 料理酒、上白糖、醤油、みりん
<作り方>
- ボラの頭を半分に割り、中骨を半分位に折ります。
- 全てのアラを綺麗に水洗いし、更に熱湯で洗います。
- アラを鍋に敷き、料理酒と上白糖を投入します。
- 鍋蓋を置き、火を入れます。
- 沸騰して、アラに火が通ったら、醤油を投入。
- 汁をオタマで掬い、回し掛けます。
- 汁がアラに滲みたら、みりんを投入。
- 1分程煮て、照りが出たら出来上がり。
<詳しくはこちら>
串焼き珍味
使う部位: 『ボラのへそ』(幽門)、皮
他の材料: 味噌(または塩胡椒)、料理酒、レモン(オプション)
<作り方>
- ボラの皮を引き、綺麗に洗います。(2枚x2半身=全部で4枚)
- 『ボラのへそ』を綺麗に洗い、半分に割ります。
- 上記1と2を料理酒に一晩漬けます。
- 皮の水分を除去し、味噌を塗り、串に刺します。
- 『ボラのへそ』をそれぞれ更に半分にカットします。
- 更に串に刺して、塩胡椒を振ります。
- 一緒にオーブンで焼いて出来上がり。
お好みでレモンを添えます。
<詳しくはこちら>
ウロコ素揚げ
使う部位: ウロコ
他の材料: 塩、料理酒、サラダ油
<作り方>
- 持ち帰ったウロコを良く水洗いします。
- 軽く水分を切って、料理酒に一晩漬けます。
- キッチンペーパーなどで水分を除去し、サラダ油で揚げます。
- 軽く油を切り、塩を振って出来上がり。
<詳しくはこちら>
フルコース料理の段取り
- ボラの臭いの元は、内臓(泥)、ヌメリにあります。
従って、内臓とヌメリを取って、よく洗えば、強い臭いは取れます。 - ここで紹介する料理は、どれも釣った当日でなく、翌日に食べられるようにレシピを作っています。
当日は、捌いて、それぞれの部位を料理酒に漬けるなどの下拵え作業をやりましょう。 - ボラの骨は硬いので、包丁は切れるように砥いでおきましょう。
また、ヒレなどを切り落とすキッチンバサミがあると便利です。 - 一人で全部の料理を作るのは大変かもしれませんが、冷たい料理→常温でもOKの料理→暖かい料理の順に完成するように段取りを組むと良いでしょう。
ボラ一匹を食べ尽す!料理フルコース、是非お試しください。