魚を干すと旨み成分が作り出されるのは、良く知られていることです。
クセの無い白味のゴンズイも干すことによって、より美味しくなります。
ここでは簡単な一夜干しのレシピを紹介します。
毒棘をしっかり処理して、優良食材のゴンズイを美味しく頂きましょう!
ゴンズイのサイズは20㎝前後(比較的大き目)を想定しています。
大き目のゴンズイが釣れたら、是非ともお試しください!
※地域にもよりますが、高温多湿の夏季シーズンには向きません。
朝夕涼しいシーズンがベスト。
注意!ゴンズイの毒について
ゴンズイには毒(神経毒)があります。
毒の場所、毒処理の方法について解説している記事をまずはご覧ください。
材料
- ゴンズイ(20cm程度) あるだけ
- 15%程度の塩水
- その他、食べる時の付け合わせ(ししとう、ミョウガなど)
一夜干しの作り方
基本は、開いて、塩水に付け、干す。
そして後は食べる時に焼くだけの簡単レシピです。
※前半の開くさばき作業は、安全のためゴム手袋またはビニール手袋を着用してください。
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【釣りの現場作業】毒棘ごと頭を落とし、内臓を取り除く。
毒棘に気を付けながら、背ビレの毒棘手前位置から頭を落とします。落とした頭に3か所の毒棘が付いた状態になっていればOKです。
次に、内臓を包丁の先で引っ張り出すようにして取り除きます。
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ヌメリを取ります。
両面に塩を振って揉み込み、水で洗い流します。ヌメリはそれ程多くはありませんが、残っていると臭みがありますので、丁寧に作業してください。
※ヌメリにも毒があるので、手袋をつけて作業を行うと安全です。(取り除いたヌメリと汚れ13匹分) (ヌメリ取り後) -
頭側切断面の背ビレの上から包丁を入れ、開きます。
刃先を背骨・中骨上を滑らせ、少しずつ切り離していきます。 一度にお腹の方まで切ろうとする必要はありません。 お腹側だけ少し残して、開きます。 -
水でサッと洗います。特に血液が残らないように気を付けましょう。
ゴンズイの数だけ、開き作業を繰り返します。 -
15%程度の塩水を作り、そこに30分漬けます。
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キッチンペーパーなどで包み、水分を除去します。
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干し網の中に並べ、ベランダ等で干します。
※ハエなどの虫が付かない様に、干し網を使いましょう。
今では100均ショップでも販売されています。一夜干しなので、夕方~日が変わる前位の夜間に干し始め、翌朝に回収する感じです。
翌朝、指で触って、ベトつかない程度に表面が乾燥したらOKです。
小雨などの影響や風が無いなどの原因により、乾きが十分でなければ、朝方も続けて干して構いません。 -
干し行程完了しました。
密閉袋などに入れて冷蔵庫で保管しましょう。
食べ方
食べる直前に、干したゴンズイを焼きます。
オーブンまたはグリルなら弱火で、焼き網なら中火で、いずれもよく加熱(予熱)してから焼き始めます。
厚みの無い尾ビレ側から焼けてきます。
尾ビレが焦げ始めたころには、厚みのある身の方もいい感じで焼けていますので、取り出しお皿に盛って完成です!
ししとうやミョウガなどの付け合わせを並べると見栄えが一層良くなります。
干して旨みアップ!ホッケの様に身離れが良いゴンズイの一夜干しご賞味ください!
※冷蔵庫に保管したゴンズイは、1週間以内に食べてしまいましょう。