本格的にタコ釣りをやってみたい方は、タコテンヤを自作してみては如何でしょう?
釣具屋さんで買うと500-1,500円はするし、根掛りでロストすることもあります。
この記事では、『タコテンヤ』を自分で作る方法を詳しくお教えします。
自分なりのカスタマイズをしてみても面白いでしょう。
自作タコテンヤでタコが釣れると感激すること間違いなしですよ!
材料と工具類
釣具店やホームセンターなどで材料を調達しましょう。
地元で入手困難なものは、ネット(Amazon等)でも購入できます。
- タコハリ
専用のハリを用意してください。
タコを掛けることだけを考えれば、ハリには「かえし」があったほうがいいのですが、根掛りしやすい場所ではそれが致命傷になります。
なので、「かえし」の無いハリを使うほうが無難でしょう。
- オモリ
下の写真は専用オモリとして販売されているものです。
但し、専用オモリにこだわる必要性は無いものと思います。
その他形状のオモリでも問題ありません。
- ベース木
複合材や柔らかいバルサ材を除き、通常ホームセンターで販売されている木材でOKです。
お薦めは水に強い『赤松』材です。1個のサイズ(縦150mm x 横24mm x 厚さ6mm)通り、予めホームセンターで加工してもらうと楽です。
- サルカン
大き目のもの(1-3号程度)を用意してください。
- ステンレス線
通常の針金でなく、錆にくいステンレス線を用意します。
ハリ・オモリ固定用(線径1.2mm x 27cm/個)とエサ固定用(線径0.45mm x 50cm/個)の2種類必要です。正確に上記サイズでなくても構いませんが、作業性や強度を考慮して行きついたサイズとなっています。
- 瞬間接着剤
通常のものでも十分強力なので、特別なものは必要ありません。
ジェルタイプでなく、液体タイプのものを使います。
- 工具類
のこぎり、ドリル(+1.5mm程度のビット)、彫刻刀(平型)、ペンチ、ラジペン、ニッパー。
その他写真にはありませんが、定規と鉛筆も必要です。
ドリル用のポンチもあれば便利です。
- 塗装セット(オプション)
ベース木を塗装すると長持ちします。
塗装する場合は、塗料、筆、皿、うすめ液などを用意します。いろいろな塗料が販売されていますが、釣り具用の塗料であれば間違いないでしょう。
また折角塗装するからには、目立つ赤色などの塗料を使いたいところです。
タコは人間並みに視力があり、色も識別すると言われています。
作り方(寸法図付き)
- ベース木に線引きします。
下の寸法図を確認してください(ベース木の厚みは6mmです)。
- のこぎりで角を取ります。(根掛り軽減対策です)
- 平型彫刻刀を使って、左右それぞれ5か所に引っ掛け用の溝をV字型に彫ります。
- ポンチを使って、穴をあけるところに窪みを付けます。
穴あけ作業を正確に行う為の事前作業ですが省略可です。
(±1mm程度でしたら穴位置がずれても構いません)
- ドリルに1.5mm程度のビットを装着して穴を開けます。
全部で6か所あります。
ベース木作業完了です。
- 太い方(1.2mm)のステンレス線を4cmにカットしたものを二つ作ります。
- カットした線の真ん中をラジペンでつまみ、両サイドの端を指で挟みながら折り曲げます。
- タコハリをセットして、折り曲げた線を差し込みます。
- 表側の線を押さえつけつつ、反対側に飛び出ている線を指で折り曲げます。
写真のように、お互いが内側に曲がるようにします。
これでタコハリが固定されます。
(注:折り曲げた線が重ならないようにしてください)
- 太い方(1.2mm)のステンレス線を19cmにカットします。(一本のみ)
それを写真の様に、14cm – 1cm – 4cmと90度に曲げます。
- 写真の様に、オモリとサルカンを通しつつ、ベース木の裏側から通します。
- 通し切ったら長い方の線の根本をラジペンで掴みつつ、ハリ側に90度倒し折り曲げます。
- 短い方の線を長い方の線に巻き付けて固定します。
- ハリ側裏面交差部に瞬間接着剤を塗布し接続を強化します。
- 細い方のステンレス線(0.45mm)を50㎝程度にカットし、先端をオモリ側の輪に巻き付けます
- だらんとなっている細い方の線をベース木に巻き付けて、さあ完成です!
塗装(オプション)
必須ではありませんが、ベース木に塗装すると長持ちします。
- 塗料と少しのうすめ液を皿に入れ混ぜ合わせます(→塗り易い粘度に)
最初の内は塗料の使う量が分からないと思いますが、後で注ぎ足せるので少ない量から開始してください。
- 3回程塗り重ねます。一度塗ったら少し乾かし、それを繰り返します。
(軽く乾かないうちに上から重ねると、まだらになり綺麗に塗れません)
- 3回塗り重ねたら、丸々1日乾燥させます。
- 部品を組み込むと完成です。
絵心がある方は、自分の好きな絵を書いてもいいですね。
自分だけのタコテンヤになりますよ。
実際に使ってみる
タコテンヤは根掛りロストするケースも考慮して、3個位作っておけば安心です。
自分で作ったタコテンヤでタコが釣れれば、感激すること請け合いです。
<関連記事> 身近な防波堤でタコを釣る方法
<変更履歴>
2015年6月27日
エサ固定用のステンレス線の直径を0.35mmから0.45mmのものに変更しました。(断線対策)