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本格的にタコ釣りをやってみたい方は、タコテンヤを自作してみては如何でしょう?
釣具屋さんで買うと500-1,500円はするし、根掛りでロストすることもあります。

この記事では、『タコテンヤ』を自分で作る方法を詳しくお教えします

自分なりのカスタマイズをしてみても面白いでしょう。
自作タコテンヤでタコが釣れると感激すること間違いなしですよ!

材料と工具類

釣具店やホームセンターなどで材料を調達しましょう。
地元で入手困難なものは、ネット(Amazon等)でも購入できます。

  1. タコハリ
    専用のハリを用意してください。
    タコを掛けることだけを考えれば、ハリには「かえし」があったほうがいいのですが、根掛りしやすい場所ではそれが致命傷になります。
    なので、「かえし」の無いハリを使うほうが無難でしょう。
    1-1_タコハリ
  2. オモリ
    下の写真は専用オモリとして販売されているものです。
    1-2_タコオモリ但し、専用オモリにこだわる必要性は無いものと思います。
    その他形状のオモリでも問題ありません。
    1-3_タコオモリ他
  3. ベース木
    複合材や柔らかいバルサ材を除き、通常ホームセンターで販売されている木材でOKです。
    お薦めは水に強い『赤松』材です。1個のサイズ(縦150mm x 横24mm x 厚さ6mm)通り、予めホームセンターで加工してもらうと楽です。
    1-4_ベース木材
  4. サルカン
    大き目のもの(1-3号程度)を用意してください。
    1-5_サルカン
  5. ステンレス線
    通常の針金でなく、錆にくいステンレス線を用意します。
    ハリ・オモリ固定用(線径1.2mm x 27cm/個)とエサ固定用(線径0.45mm x 50cm/個)の2種類必要です。

    正確に上記サイズでなくても構いませんが、作業性や強度を考慮して行きついたサイズとなっています。

    1-6_ステンレス線

  6. 瞬間接着剤
    通常のものでも十分強力なので、特別なものは必要ありません。
    ジェルタイプでなく、液体タイプのものを使います。
    1-7_瞬間接着剤
  7. 工具類
    のこぎり、ドリル(+1.5mm程度のビット)、彫刻刀(平型)、ペンチ、ラジペン、ニッパー。
    その他写真にはありませんが、定規と鉛筆も必要です。
    ドリル用のポンチもあれば便利です。
    1-8_工具類
  8. 塗装セット(オプション)
    ベース木を塗装すると長持ちします。
    塗装する場合は、塗料、筆、皿、うすめ液などを用意します。

    いろいろな塗料が販売されていますが、釣り具用の塗料であれば間違いないでしょう。

    また折角塗装するからには、目立つ赤色などの塗料を使いたいところです。
    タコは人間並みに視力があり、色も識別すると言われています
    1-9_塗装セット


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作り方(寸法図付き)

  1. ベース木に線引きします。
    下の寸法図を確認してください(ベース木の厚みは6mmです)。
    2-1_線引き
    2-2_ベース木の寸法図(キャプチャ)
  2. のこぎりで角を取ります。(根掛り軽減対策です)2-3_角取り
  3. 平型彫刻刀を使って、左右それぞれ5か所に引っ掛け用の溝をV字型に彫ります。
    2-4_引っ掛け溝彫り
  4. ポンチを使って、穴をあけるところに窪みを付けます。
    穴あけ作業を正確に行う為の事前作業ですが省略可です。
    (±1mm程度でしたら穴位置がずれても構いません)
    2-5_ポンチ(省略可)
  5. ドリルに1.5mm程度のビットを装着して穴を開けます。
    全部で6か所あります。
    2-6_穴開け

    ベース木作業完了です。
    2-7_ベース木下地完成

  6. 太い方(1.2mm)のステンレス線を4cmにカットしたものを二つ作ります。
    2-8_ステン線カット
  7. カットした線の真ん中をラジペンでつまみ、両サイドの端を指で挟みながら折り曲げます。
    2-9_ステン線折り曲げ
  8. タコハリをセットして、折り曲げた線を差し込みます。
    2-10_タコハリセット
  9. 表側の線を押さえつけつつ、反対側に飛び出ている線を指で折り曲げます。
    写真のように、お互いが内側に曲がるようにします。
    これでタコハリが固定されます。
    (注:折り曲げた線が重ならないようにしてください)
    2-11_タコハリ固定
  10. 太い方(1.2mm)のステンレス線を19cmにカットします。(一本のみ)
    それを写真の様に、14cm – 1cm – 4cmと90度に曲げます。
    2-12_ステン線カット&折り曲げ
  11. 写真の様に、オモリとサルカンを通しつつ、ベース木の裏側から通します。
    2-13_ステン線セット
  12. 通し切ったら長い方の線の根本をラジペンで掴みつつ、ハリ側に90度倒し折り曲げます。
    2-14_ステン線セット2
  13. 短い方の線を長い方の線に巻き付けて固定します。
    2-15_ステン線セット完成
  14. ハリ側裏面交差部に瞬間接着剤を塗布し接続を強化します。
    2-16_接着剤塗布
  15. 細い方のステンレス線(0.45mm)を50㎝程度にカットし、先端をオモリ側の輪に巻き付けます
    2-17_エサ固定用ステン線取り付け
  16. だらんとなっている細い方の線をベース木に巻き付けて、さあ完成です!
    2-18_完成!

塗装(オプション)

必須ではありませんが、ベース木に塗装すると長持ちします。

  1. 塗料と少しのうすめ液を皿に入れ混ぜ合わせます(→塗り易い粘度に)
    最初の内は塗料の使う量が分からないと思いますが、後で注ぎ足せるので少ない量から開始してください。
    3-1_塗料準備
  2. 3回程塗り重ねます。一度塗ったら少し乾かし、それを繰り返します。
    (軽く乾かないうちに上から重ねると、まだらになり綺麗に塗れません)
    3-2_塗り始め
  3. 3回塗り重ねたら、丸々1日乾燥させます。
    3-3_塗装完了
  4. 部品を組み込むと完成です。
    絵心がある方は、自分の好きな絵を書いてもいいですね。
    自分だけのタコテンヤになりますよ。
    3-4_部品組み込み後(完成)

実際に使ってみる

タコテンヤは根掛りロストするケースも考慮して、3個位作っておけば安心です。
自分で作ったタコテンヤでタコが釣れれば、感激すること請け合いです。

自作タコテンヤで釣れたタコ
自作タコテンヤで釣れたタコ

<関連記事> 身近な防波堤でタコを釣る方法


<変更履歴>
2015年6月27日
エサ固定用のステンレス線の直径を0.35mmから0.45mmのものに変更しました。(断線対策)


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