水が綺麗なところで取れたボラ、特に寒ボラは真鯛に負けず劣らずの美味。
折角釣れたボラをリリースするのはもったいない。
一度食べてみてください。
次からは、お店で売っていたら、お金出してでも食べたくなりますよ!
ここでは、沢山の写真を使って、ボラの刺身の作り方を詳しく紹介しています。
ご参考になれば幸いです。
ボラの下処理
このレシピは、釣り場で下処理を行い処理済み状態からスタートします。
ボラの下処理は、下記記事を参考にしてください。
<関連記事> ボラの下処理方法
※包丁はよく砥いでおきましょう。
※3枚下ろしは問題無いよ!という方は、こちらからジャンプ
作り方手順
-
まずボラをまな板に置きます。
頭、ウロコ、内臓、尾ビレは既に釣り場で取り除いてあります。 -
魚体を横に置き、断面の中骨のすぐ上から包丁を入れていきます。
-
太い背骨に当たるところまで切り目を入れつつ、肛門付近のラインまで包丁を進めます。
-
身を持ち上げ、包丁の先で背骨周りの身を切り離していきます。
この時、料理人のように一発で決めようとする必要はありません。
細かく丁寧に作業をしましょう。 -
次に肛門付近に包丁を先を出し、背中側・腹側を一度で切り込みます。
この時、尾ビレ側の末端まで切り離すのではなく、1cm程残しておきます。 -
尾ビレ側の身と中骨の間に指を差し込み、魚体がずれないよう維持しながら、残りの中骨接続部分をカットします。
大きなボラほど、骨が太く硬いので、包丁の扱いには注意してください。そして最後に、尾ビレ側の繋がっている部分をカットすると2枚おろし完了です。
ここまでの順を図にすると以下の様なります。 -
次に、裏面は尾ビレ側から切り込み入れます。
この時も同様に、端の1cm程度は残しておきます。 -
肛門ラインまで切り進めたら、背中→背骨周り→中骨接続部の順に切ります。
-
3枚おろし完了しました。
-
半身それぞれの腹骨を削ぎ落します。
この時、ギリギリに削ぎ落とそうとすると腹骨にぶつかりますので、思い切って5mm程度の余裕を持って落とします。 -
半身それぞれの小骨を骨抜きで取り除きます。
他一般的な魚と違って、小骨があるのは頭側近くだけです。
指の腹で確認しながら作業しましょう。 -
皮を剥がします。この時、5mm程内側から包丁を入れ、その皮側に残った身部分を押えながら作業するとやり易いです。
包丁の角度は25度が基本。ボラの皮は大変強いので、多少のことでは切れません。
包丁は皮ギリギリのところにセットして、皮を強く引っ張ります。
この時、皮と身の間にある繊維質部分をカットするのが理想で、”シャリ”という音で上手く切れているか判断できます。
感覚的には、包丁はサポート役で、皮を切り離すというより、皮を剥がす感じです。 -
柵(さく)ができました。
-
密封袋に入れて、お酒を少し振ります。
柵が長すぎる場合は、写真のように半分に切っても構いません。
そして冷蔵庫の中に一晩置いておきます。お酒を入れる事により、より長く鮮度を保つことができます。 -
一晩置いたら、取り出します。
お酒と余計な水分が混ざった液体がでています。 -
その水分をキッチンペーパーなどで除去します。
-
柵を中心線から二つに切断します。
40㎝程度の小さなボラの場合は、この工程は不要です。 -
柵を食べやすい大きさにカットします。
この時、筋と同じ角度で斜めにカットすると良いでしょう。 -
つま(大根)と大葉を皿にセットしておきます。
-
大葉の上に刺身を盛り付けて出来上がり!
60cmのボラなら、半身一つだけで写真の分量になります。
ボリューム一杯で、大変美味しい刺身をご賞味ください。
食べ頃
釣った翌日に食べることをお薦めします。
釣った当日の新鮮なプリプリ感もいいですが、一日置くことで、しっとりした感じになり旨みも増します。
しっかり保冷していれば、釣った翌日、または翌々日でも美味しくいただけます。
当日に食べたいという方は、上記行程のNo.14~16を省略してください。