日本で釣れるサバは2種類あります。
「マサバ」と「ゴマサバ」です。
あなたは、この2種類を正確に見分けられますか?
「そんなの簡単じゃないか!」と思われるかもしれません。
はい、簡単です(^_^;)
そうです、多くのケースは簡単なんです。
ところが個体によっては、普通よく見えるものが薄すぎて見分けるのがちょっと難しかったりします。
この記事では、決定的な見分け方として2種類紹介します。
この2種類を合わせて確認すれば、間違うことはありません。
是非覚えてくださいね。
サバについて知る
マサバ・ゴマサバ共にサバ科サバ属の魚です。
日本で大変なじみ深い魚ですが、マサバは世界中に広く分布しています。
全長50cm程度まで大きくなりますが、沿岸のサビキ釣りで釣れるのは10-30cm程度が多い。
<マサバ>
<ゴマサバ>
両種ともに背部に外見的特徴である「虫食い模様斑」があります。
サイズの割に引きが強く楽しませてくれるのですが、左右に大きく走るのでお祭りしないように釣る必要があります。
決定的な見分け方
2種類の決定的な見分け方を紹介します。
必要に応じて合わせて確認するようにしましょう。
ゴマ模様斑の有無
ゴマサバにある腹部のゴマ模様斑の有無で判断できます。
ゴマを散らしたような小さくてちょっと薄めの斑点が多数あります。
一方でマサバには、これがありません。
背ビレの棘の数
ゴマ模様斑の色が薄くて判断が難しい時は、背ビレを見てください。
背ビレの棘(とげ)の数で判断できます。
背ビレを広げて棘を数えます。
⇒ 9または10本ならマサバ
⇒ 11本以上ならゴマサバ
※最終棘は短いので数える時に注意してください。
特に幼魚ではゴマ模様斑の有無だけで判断するのは難しい場合があるので、背ビレの棘の数で判断すると良いでしょう。
その他の違い
断面の違い
マサバとゴマサバでは断面の形状が少し異なります。
マサバ: 平たい
ゴマサバ: まるい
味と人気度
※このパートは、筆者の主観と経験が多分に入ります。
「マサバはゴマサバと比べて、味が良く圧倒的に人気度が高い。」
・・・と言われています。
人気度に関して言えば、スーパーでの目撃頻度から見ても明らかにマサバに分があります。
そこに異論はありません。
知人のスーパー鮮魚担当に話を聞いても「ゴマサバは人気無い」とはっきり言っていました。
ところが味に関しては、納得しかねます。
筆者の経験では、味に関しては大差無いものと考えています。
「マサバは夏に味が落ち、冬は脂がのって美味い、ゴマサバは年を通して味の変化が少ない。」
と言われています。
年を通して平均的にみるとマサバとゴマサバの味の優劣は付け難いものと思います。
参考:タイセイヨウサバの特徴
ノルウェーなどから輸入される「タイセイヨウサバ」の外見的特徴をご参考までに紹介します。
その特有の模様からマサバ・ゴマサバと容易に見分けることができます。
<タイセイヨウサバの模様>
→ シンプルに「く」の字か斜め線になっています。
また中央の黒斑列がくっ付き気味で所々線になっています。
一方で、マサバ・ゴマサバは、
<マサバの虫食い模様斑>
→ 「虫食い模様斑」らしく複雑な形をしています。
タイセイヨウサバは日本で釣れることはありませんが、模様を覚えておけばスーパーなどでラベルを見ずとも即座に見分けられます。
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<参考文献>
「遊遊さかな大図鑑」株式会社エンターブレイン発行